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9月, 2018の投稿を表示しています

自分の欠けている能力への危機感が、次の扉を開ける

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http://www.s-hoshino.com/ 現在の仕事は英語を使うことが必須だ。精神保健を日本語話者だけではなく、英語話者にも提供するからだ。 ここ1か月半は、2つの大きな役割を果たすために必死で英語スキルを磨いた。どのくらい磨けたかはわからないが、先月よりはましになった。手ごたえはあったし、それなりの評価ももらった。 終わったからと言ってこれらも英語を話す機会はいつでも突然やってくる。なので、このままずっと英語スキルをキープし、磨いている必要がある。どうすれば良いのかと考えていて、いろいろなアイディアのひとつとして、英語のミサで英語の聖歌を歌うのがひとつ良い案だと思いついた。楽しんで、スピードを保って歌って話して、意味も理解して…。なので、以前からときどき通っていた教会の音楽担当者に連絡を取った。 音楽担当者はすぐ連絡をくれ、早速挨拶に行ってきた。もうひとりのバイオリンを弾く日本人の方とランチに誘ってくれた。単に英語の歌を練習で歌うつもりだけだったのが、沢山、いろいろな話ができ、そして、これは私に取り、重要なコミュニティになるのではと実感した。 自分の人生を振り返って、良くこんなことが起こっていると気付いた。自分に不足している何かがあって、それを埋めるために方法をいろいろ考えて、ドアをノックする。すると、予想以上に素晴らしい人や出来事が待っている。そう、開拓するときは、自分に何かが欠けていることに気付き、危機感を持って埋めようとするときなのだ。 あながち劣等感をもつのも悪くないのだなあ。その良い面を、つまり、埋め合わせてやろうと思うことで、新しい出会いがあるのだから。 認知行動療法士のこころのダンス https://satorimcbto.blogspot.com/ *************************************************:English version Something Insufficient of mine could open the door significant for myself.  English skills are so important at my n
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http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-1120159-1069028.html 少し前に、Facebookである写真家が上の写真のような「プラスチックを食べて死んでしまった鳥」の写真を沢山取って載せているのを見た。鳥だけではない、他の海の生き物たち―亀、くじら、魚などの体内からあらゆる大きさのプラスチックが見つかっている。また、鳥の巣に羽の他に沢山のプラスチックが敷き詰められている写真もあった。 ネットのテレビでは、今盛んに海がいかにプラスチックで埋め尽くされているかを放送している。ペットボトルから靴、車の部品や、プラスチックバックまで…。 スターバックスが、ストローをすべて紙製品に変えることを公表している。他にファミレスだったか、ストローの提供を止めた。イギリスや他の国でも、プラスチック製品に対して規制をかけてきている。気付いた今、私たちはすぐに行動したい。 私は小さいながらも、ペットボトルの水を買うことを止め、ペットボトルに水を入れて持ち歩くようにした。そのほか、買い物ではプラスチックバックを貰わないようにし始めた。とても小さい一歩。何の助けにもならないかもしれない。でも、どんな小さいことでも皆が始めれば、大きなうねりになる。 人間ってすごいと思うけど、本当にひどいことも平気でする。与えられた知恵や力を健全な方向に使いたい。今更だけど。 認知鼓動療法士のこころのダンス https://satorimcbto.blogspot.com/ ***************************************************English version Plastic destroy our lives. Marin lives have been killed by plastic objects that we have thrown away.  They can not of course distinguish between their pray and plastic objects so that they eat them and eventually die because it is never diges

果報は寝て待て

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http://www.s-hoshino.com/ 「果報」という言葉が良い言葉だなあと思ったのは、20代の頃。友人が使ったのを聞いて関心したのを覚えている。 最近、『果報は寝て待て』という言葉が心に浮かんでいて、ちょっと気に入っている。昔は、怠けているような雰囲気を感じて、本当に良いのだろうかと思ったものだ。しかし、この言葉の焦点を当てている部分は、「焦るな。やったことは返ってくる」という意味の部分なんだろう。 焦るな。これは、私たちが急いで結果を手にしたい、早く良い成果物が見たい、という落ち着きのない傾向があることを見越して言っているのかもしれない。今も昔も、人が「早く」結果を欲しがるのは変わらないようだ。 4月に入社した新人たちが、半年ほどたって仕事について、周りの環境についてあれこれ考え始める時期である。ある人は、「こんな仕事しかさせてもらえない」と言い、またある人は「新人で一番下っ端だから、エレベータでもずっとボタンを押して皆が降りるのを待っている状態だ」と言い、別の人は、「もっと自分はできると思ったのに、意外とできない。もっと精進しなければ」と言う。 最も危いのは、「こんなことしかさせてくれない」と、希望することが手に入らなくて焦ることかもしれない。焦り、短気を起こしてしまうと、望ましい行動は出てこない。新人だから3年くらいは下積みなのは誰しもが通過することなのだが、若いときにはそれが見えない。自分はなんでもできると思ってしまう。わからないから、知らないからそう思うのだ。そして、焦って飛び出していってしまう。私もそうだった。 一生懸命努力して、それを積み重ねて、それが適切な報告であれば、おのずと成果はついてくる。自分が欲しいときに、欲しいものが手に入るなんてことは、そう簡単にはない。仕事のような曖昧なものならなおさらのこと。結局自分でコントロールができないのなら、寝ながら待っていても同じじゃないか。 焦ってうまくいくことはほとんどない。心が冷静であるときの判断と行動が最善のプランと結果を導きやすいものだ。だから、人事を尽くして天命を待つときには、果報をゆっくり寝転んで待っているのでいいじゃないか。 認知行動療法士のこころのダンス https://satorimcbto

母が歳を取っていく

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http://www.s-hoshino.com/ 母は月に一度くらい私に連絡をよこし、ランチを一緒に食べる。一緒に住んでいたときはそんな感じではなかったが、離れると寂しくなるのか、何かを買ったからとメールをよくくれるようになった。 幸いなことに、母はまだとても元気で、とても70歳後半とは見えない。60代でも通ると思う。ただ、時は確実に立っていて、話している内容や動きが以前に比べて衰えてきていることがわかる。 もし介護が必要になれば、理想的には家で面倒を見て、公的サービスと私的にヘルパーさんを頼んで仕事と両立したいと思っている。しかしどうなるかは、実際に直面してみなければわからない。 多くの大人になった子供たちが、両親が老いて変わっていく姿を見たくなくて、現実を見ないで年老いた両親に反応したり、避けたりするらしい。 私の母は、母の父(私の祖父)が大好きだった。ハンサムで品があって、剣道や華道をたしなみ、優しかったという。ところが、妻(祖母)が認知症になり世話をしているうちに、ストレスで認知症になり、先に逝ってしまった。認知症になってからは、昔の素敵な祖父は消え、ものとられ妄想が出て、銀行から何千万もお金をおろして自宅に置いていたらしい。また、認知症で口の悪い祖母を殴ったりもしたらしい。母は、「地獄を見た」と一度だけ言ったことがある。素敵な父の変わり果てた姿。つらかったろう。 もし母が歳をとって変わり果てたら、私はどう反応するのだろう。あまり変わってほしくないが、それが誰にもわからない。まったく別人のようになってしまったら…と思うと怖い。この不安や怖さが、多くの介護者の心に強く起こるのかもしれない。 親の死を実感をもって考えるようになるなんて、私も歳を取ったのだなあ。 ******************************************************** English version Aging mum My mum has contact me once a month.  She comes near my place once per week so we have lunch at times.   Fortunately

未完了だった出来事が偶然解決する

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http://www.s-hoshino.com/ 人生いろいろとやりおおせなかったこと、中途半端に終わってしまったことがあったりして、それがいつまでも心の中で浮かんでは消え、思い出しては忘れ、また思い出し…というのを繰り替えすことがよくある。 いくつかそんな事柄が私にはあるが、今日その2つのことが同時に片付いた。1つはまったく予想していなかったので、まあなんともすっきりとした気分で今過ごしている。 特に相手がからんでくると、動きたくても動けなくなることも多い。タイミングがわからず逃してしまい、そのままになってしまうことも多い。そして、この未完の問題は一生抱えていくんだろうなと覚悟している事柄も多い。 今日は、特にその中の重要な事柄がひとつ消えた。その関係者と話す機会を得て、その後の良い知らせを聞くことができた。ああ、良かった~ 今日が解決のときだったのかもしれない。昨日でもなく明日でもなく、今日まさにあのとき。そう、神父さまも、友人も、そして私も心の中に刻んだ言葉なのだ。 まだ未完の問題がある。これも、なるべく解決できるように動いてみようと思う。もしタイミングでなければ叶わないし、「その時」なら、何等かのかたちで解決できるだろうから。 認知行動療法士のこころのダンス https://satorimcbto.blogspot.com/ ************************************************ English version Finalizing of things left undone Something incomplete has stayed in our daily life.  Especially, when it is related to others, it might become a lasting effect in our mind.  In many cases, we have feelings of repentance, dilemma, conflicts, imperfect combustion etc in any fashion.  It might no

明日は昔の仲間にお別れを言いに

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http://www.s-hoshino.com/ 2011年の311地震のボランティア仲間として一緒に活動していた仲間のひとりが天に召された。 大きくて面白い人だった。グループをまとめ、他にも教会で役をしていた。皆と一緒にボランティアで仙台・亘理町に行ったときも彼はいた。私がときどき弾いている夕ミサに参加して、お互いに目で合図することが通例になっていた。 私の記憶が確かなら、多分春ごろ私が伴奏をするミサに参加したときに挨拶したのが最後だ。そのときすでに病気が進行していたとしたのなら…、もし彼がそれをすでに知っていたのなら…。ちょっと暗い感じがしたかもしれない。なぜもっと話をしなかったのだろう?私に何か言いたいことはあったのだろうか? 明日は休暇を取って最後のお別れに行く。これまでも仲間が2人天に召されたが、参加できなかった。今回はそれを避けたかった。 今まで苦労なく話しをすることができた人が、ある日突然できなくなる。もう一生話せることはなくなる。なんだか夢のようだ。 神さまの恵みが、彼の上に、ご家族に、関係者に豊かにありますように… 認知行動療法士のこころのダンス https://satorimcbto.blogspot.com/ ************************************************ English version One of fellows in a group I belong to has been called to heaven on Sunday. Our group has been providing support for people who have suffered from the 311 earthquake and Kumamoto.  I know him since 2011 after 311.  We were helping to sell vegetables, craft works, and other stuff after Mass once a month.  I visited  in Watari-cho, Sendai in

第一回公認心理師試験が終わる

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http://www.s-hoshino.com/ 今日は公認心理師試験だった。 なかなか微妙な問題が後半に続き、なんとも言えない感じ…。幅広い領域の人たちが受けていると思うが、簡単に資格をばらまくつもりはないらしい。かなり狭い範囲の内容に絞り込んで出た。精神保健福祉士のように、法律や制度などはほとんど出なかった。保育士試験も法律や制度関係はもっと出た記憶がある。地域との「連携」を強調していたはずなのに? まあそれでも、日本で心理の国家資格ができたことはめでたいのだ。これでとりあえずはそれら精神保健の先進国に並ぶことができるようになったのだ。 精神保健福祉士の国家資格を持っているから、なければないで良いのだけれど…(本音)。さあ、ベックCBTの認定のための書類を書き始めないと。 認知行動療法士のこころのダンス https://satorimcbto.blogspot.com/ **********************************  English version I took an exam for the state license of psychocouselor in Japan.  It held at the very first time today after the law has passed congress.   Well, my expectation was completely wrong.  The exam was mostly along with psychology.  The laws and services for people with mental illness and handicaps were less contended.  Surprised! I am not confident.  My score might be on the edge of the acceptance line.   Taking the exam for the license of psychiatric case worker in February.  It helped me to take

終わらない道はない

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http://www.s-hoshino.com/ 最初に自分が前にも後ろにも退けないと沼にはまった気分になったのは、大学の教養の哲学を勉強していたときだった。なかなかパスできず、辞めてしまおうかとも考えたが、やめるにしては積み重ねてきたものが沢山あったし、では前に進もうと思っても何かが進ませてくれない、自分でも進めないというジレンマで本当に困った。 大学院の修論を書いているときもそうだった。すんなりと担当教官のOKがでず、時間がどんどん過ぎていく。教授は私を卒業させたくないのではないかと思った。 でも振り返ってみるといつの間にか単位も取れ、卒業することもできた。足踏みしていた期間は…そう、長く見積もってみても半年くらい。 この二つの経験が強烈に印象に残っているので、もし「一生終わらない感じ」がしても、とりあえずやるべきことは行って、地道に過ごしていくようにしている。そうすると、いつの間にか終わり、こんな程度だったかなと思うときがくるから。 過ぎてみると短いもんだ。だから渦中にいる時は、あまりじたばたせずに、目の前の少しを積み重ねてゲートに向かおう。 認知行動療法士のこころのダンス https://satorimcbto.blogspot.com/ ******************************************************* English version None of roads never end. When being in the middle of the process of something and it is a hardship, you might think that you would never go through it.  The exit seems to be far cry away and the entrance also is off in the distance.  You want to give up to proceed; however, you might be feeling trapped by bogging and feel baffled because you just find wide ope

言われるうちが華

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Image courtesy of Ambro at FreeDigitalPhotos.net 何か新しいこと、不得意なことをするときは、いろいろと周りの人から言われるものだ。最初は優しく言ってくれていた人たちも、回数が重なると手厳しくなったり、疲れた様子を見せたりもする。 私が20代の始めに入った会社の配属部署に、白髪頭のおじいさんがいた。嘱託か何かだったのかもしれない。その人は新人の私にいくつかの言葉をかけてくれたのだが、そのひとつがこの言葉だ。 言われるうちが華 当時はしっかり理解していなかった。だが、人生重ねてくるうち、本当に諦められて言われなくなるときを経験すると、本当にこの言葉の重要性がわかってくる。 なぜ注意するのか、怒るのか。間違えずにしてほしいからだ。それができると思っているから注意してくれるのだ。 わかっっちゃいるけど~ そんな言葉も聞こえてくるが、まあ、シンプルに、言われなくなる寂しさと比べたとき、まだうるさく言われる方が、その人の懐に入れてもらっているのだなと思っても良いかもしれない。 言われるうちが華。言われなくなったらお終い。 ***************************************************** English version "Criticism is one form of caring." I was said by an old worker when I had started working in my early twenties.  Every rookie is instructed by senior colleagues in any way.  As time goes by, the way of instructions/directions has changed and might give more stress to learners. "They don't like me.  I am not capable to work.  People might look down on me.  They can't recognize me

小さいバラの花束を飾って楽しむ

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1か月前に、小さい薔薇のブーケを買った。なんとなくくすぐったく嬉しい気持ちになり、それから1週間に一度、数本の花の入ったブーケを買って帰り、机の上に飾っている。 それまでは、花束を買うなら食べ物を買いたいと思っていた。もったいないと思っていたのだろう。 しかし、花束を買ってみたいという自分の小さい小さい声に気付き、試しに買ってみると…なんという心地の良い気持ちが沸き起こってくることか! 花より団子…は確かにそうだが、小さい心の余裕も大切にしたい。 今のところ、真っ赤な薔薇の花が一番好きかな。 *******************************************English version A small bouquet gives me peace in mind. I have enjoyed a small bouquet of flowers once a week since my birthday in this year.  I preferred buying sweets to flowers until that time; however, I unintentionally wanted to purchase flowers as well.  I have done it and I realize that how flowers make me feel...tickling, amused, and satisfied. My mum likes arranging flowers so she does most of every week.  Because of her father, who is my grand father liked flowers.  That's why she has bought and placed flowers arrangement in the lounge at home. I just buy a small one that include a couple of roses etc.  Yet, how rich my feelings are after they appear on the desk

何も誰も貴方を打ち負かすことはできないんだよ/Nothing Can Break You Up.

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http://www.ashinari.com/ 昨日の晩、2008年にオバマさんと大統領選挙で戦ったマケインさんの葬儀をネットTVで観ていた。たまたまだ。オバマさんの選挙運動のとき、宿敵として大統領ディベートで彼のことを憎々しげに見ていたのを思い出していた。 故人に対する追悼の言葉を言う場面になり、一番最初に娘さんが壇上に上がった。とても綺麗な方で、はっきりとした口調で最初から涙声になりながら一生懸命話していた。マケインさんも家庭に入れば一人の優しい父親なのだなとほろりとした。 涙ながらに父の話をする彼女の話にもらい泣きしながら観ていると、娘さんが落馬したときのエピソードを父の人柄、父との関係を紹介するために始めた。それは、子どもの頃落馬して骨折した彼女をマケインさんが病院に連れて行った話だった。治療がすみ、恐らく回復した後、父であるマケインはなんと彼女をまた馬に乗せに連れて行ったと言う。彼女は恐らく抵抗しだろう(そこはあまり詳しく触れていなかった)。その時、彼が言った言葉が、 何も君を打ち負かすことはできないんだよ という言葉だったのだ。私は自身のど真ん中をつかれて、しばらく動きが止まってしまった。それは、その言葉だけではなく、彼の行動も一緒にあったからだ。 苦難を乗り越えるためには、苦難で倒れてしまった場所でもう一度立つことがとても重要なのだ… マケインさんは、ベトナム戦争で捕虜となって5年間牢獄で過ごした。その間、拷問を受け、打ちのめされ、辱めを受けた。上の言葉は、彼自身の経験が言わせたものだ。だから重いのだ。 私は同時に、古い諺を思い出していた。「倒れたところで立たないと、後悔が残る」20代のころ、気に入った心打たれた言葉をノートに書き貯めていたころ、この言葉はお気に入りのひとつだった。ときどき思い出したり、友人やクライエントさんに話したことはあった。 これが本当に大切であることが、マケインさんが娘さんに言った言葉とつながって、私の心に強く残った。 もちろん逃げ出した方が良いときはある。その識別をする眼を養うことは重要だ。そして、もし、転んだところに戻って立ち上がることが肝要だと判断したら…落馬して倒れて骨を折って痛い目を見て