何も誰も貴方を打ち負かすことはできないんだよ/Nothing Can Break You Up.




昨日の晩、2008年にオバマさんと大統領選挙で戦ったマケインさんの葬儀をネットTVで観ていた。たまたまだ。オバマさんの選挙運動のとき、宿敵として大統領ディベートで彼のことを憎々しげに見ていたのを思い出していた。


故人に対する追悼の言葉を言う場面になり、一番最初に娘さんが壇上に上がった。とても綺麗な方で、はっきりとした口調で最初から涙声になりながら一生懸命話していた。マケインさんも家庭に入れば一人の優しい父親なのだなとほろりとした。


涙ながらに父の話をする彼女の話にもらい泣きしながら観ていると、娘さんが落馬したときのエピソードを父の人柄、父との関係を紹介するために始めた。それは、子どもの頃落馬して骨折した彼女をマケインさんが病院に連れて行った話だった。治療がすみ、恐らく回復した後、父であるマケインはなんと彼女をまた馬に乗せに連れて行ったと言う。彼女は恐らく抵抗しだろう(そこはあまり詳しく触れていなかった)。その時、彼が言った言葉が、


何も君を打ち負かすことはできないんだよ


という言葉だったのだ。私は自身のど真ん中をつかれて、しばらく動きが止まってしまった。それは、その言葉だけではなく、彼の行動も一緒にあったからだ。


苦難を乗り越えるためには、苦難で倒れてしまった場所でもう一度立つことがとても重要なのだ…


マケインさんは、ベトナム戦争で捕虜となって5年間牢獄で過ごした。その間、拷問を受け、打ちのめされ、辱めを受けた。上の言葉は、彼自身の経験が言わせたものだ。だから重いのだ。


私は同時に、古い諺を思い出していた。「倒れたところで立たないと、後悔が残る」20代のころ、気に入った心打たれた言葉をノートに書き貯めていたころ、この言葉はお気に入りのひとつだった。ときどき思い出したり、友人やクライエントさんに話したことはあった。


これが本当に大切であることが、マケインさんが娘さんに言った言葉とつながって、私の心に強く残った。


もちろん逃げ出した方が良いときはある。その識別をする眼を養うことは重要だ。そして、もし、転んだところに戻って立ち上がることが肝要だと判断したら…落馬して倒れて骨を折って痛い目を見て、恐怖と不安が渦巻く中、ひとりで行けないのなら誰かの力を借りて、とにかく戻って、もしくは同じような状況で、もしくは辛かった状況の記憶にしっかり対峙してそこで立ち上がれるようにしなければ、一生何かを引きずる…


でも自分が今あるのは、自分が様々な困難を乗り越えてきたから…ときには立ち上がれなくなったり、誰かの力がないと動けなかったり、でもそこから這い上がってきた自分の力は信じてもよいではないか


仕事とプライベートは違うのだ、それをきちんと分けて、宿敵と友情を結んでいたマケインんさんをあらためて見直したひと時だった。



認知行動療法士のこころのダンス



*****************************************************English version
"Nothing can break you up"

John McCain's daughter introduced his words above in tribute.  The episode was from her experience that she broke her leg because she had fallen down from a horse in her childhood.  John took her immediately to hospital and after her recovery, he took her on the horseback.  She was refusal.  Then, he said, "Nothing can break you up".  


It was impressive, striking, and seeing the light to me in front of the netTV at night.  At the same time, I was recalling the proverb which says "Repentance will remain still if you stand up on the place you collapsed".  


Avoidance never can be the best solution.  You want to overcome your fear on the place where you fear with trust in yourself.  


If you need help, ask for help in order to stand up on the spot.  That's completely okay, you don't necessarily do it on your own.  However, once you stand up on it, you are the only person who keep going on until you become content again.  No one can be alternative.  


Believe in yourself.  You have come a long way as you have overcome many obstacles.  You can do it if you obviously identify your achievement in the past.  


Nothing can break you up.  You can come over it.  



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