親族、友人、知り合いなど近しい人からのカウンセリングはうまくいきません
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心理職と関連領域での研修で、兄弟がうつっぽいので、認知行動療法(CBT)をしている、という人がいた。
職場の同僚に、カウンセリングをしているという人もいた。
それらの人々は学術的には心理を学んでおらず、途中から携わった方々で、
心理の専門家とは言えないわけで、これは業界の教育や資格の質の問題だが
カウンセリングを受ける方たちに注意してほしいことは、
近い関係の人から受けても効果は薄いということ。
親族、家族、知人・友人、友人の友人などの関係だ。
それは、セラピストークライエントとは二重の関係を築くべからずという
心理相談の鉄則がある。
友人のことは、プライベートなどいろいろと知っている。
知っているからこそ、自分の悪い面などは見せたくない、相手の弱点を知っているからこそときには言うことを受け入れられない等、もろもろ心理的動きが発生するのだ。
まったく知らない人と、カウンセリングの場で、ある一定の時間だけ話すだけ
この決まった枠の効果が、集中力を生み出し、余計な邪魔なく考えることができる。
ボランティアや新人の心理職などには見られるかもしれないこのアプローチ
受ける方も知っていることで時間や変なエネルギーを使わなくてよいので、
ぜひ覚えておいてください。
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