心穏やかに過ごす




私が認知行動療法(CBT)を好きなのは、判断の仕方がシンプルで、自然な結論に結び付けることができるからだ。無理がないから慣れるとサクサクと考えて進むことができる。もちろん判断、選択した結果、我慢する部分は当然あるが、それは筋が通っているので納得できるため、自分に『言い聞かせ』ができる。「ああ、そうだよね」とネガティブに突っ込み過ぎることもなく、流せることが多くなる。だから心が穏やかになる。


またひとり、同じ経験をした方に出会った。その方は、「心が楽になる」と言われた。その通りだと思う。


セラピストやカウンセラーの中に、案外多くCBTに抵抗のある人たちがいる。彼らはCBTが主流になる前に教育を受けたこともあるのだろう、なかなか新しい方法を取り入れることができない。それは、最初に教わった方法がしっかりと根付いている証拠でもあるのだろう。そして、浅く部分的にCBTを見聞きし体験するだけのため、本当の効果を実感できないのだ。


100%の人に効果のある療法など存在しない。それは薬も同じ。医者や先生も同じ。その中で、実証研究を通して有意差が出ているのはCBTだ。


理由はシンプル、自己調整の仕方を知ることができからだ。他人やモノに変えてもらおうと思っても、相手の都合があるし、相手やモノは自分のコントロール外だから難しい。自分だけが自分でいつでも調整をかけられる唯一の対象だ。


穏やかに日々を過ごしたい。そのために、穏やかになるよう考えて実行して、だめなら調整して、なるべく穏やかに人に振り回されることなく過ごし、短い人生をまっとうしたい。




コメント

nico さんのコメント…
 CBTを知ってから、自分の受け止め方を自己分析するようになり、とても楽になりました。
今は自分が言いたいことが伝わってないと感じると、自分の言葉の使い方を振り返り相手に分かりやすく伝わるように意識しています。おかげで、ストレスが減りました。
AKiKo さんのコメント…
家族の病気をきっかけに今年は素敵な縁があり、森重さんとの出合いから心のメンテ講座に参加されている方々と認知行動療法(CBT)やメタ認知トレーニング(D-MCT)等を楽しく学んでいる。
いつまでもとらわれてしまい、心にわだかまりを作り、生きづらさを抱えていた。事実は一つでも捉え方はたくさんある、視点を変えれば違った見え方がある、置かれている状況から少し距離を置くと見えてくるものがある。頭ではわかっているようで、長年生きてきた心の癖があることも気が付き始めた。そして大切なことは自分自身で見つけるもの。
どんなに周りがうるさくてものんびり昼寝をする猫のように、ひょうひょうとそして受け流し、心が楽になり穏やかな気持ちのよい日々を過ごしたい。
そして今後も変化する自分を楽しみに、また相手も自分も共によくなる生き方を見つけていきたい。
nicoさんへ
コメントをありがとうございました。伝わっていないとき、振り返って言い方をわかりやすく変える・・・これもまさに同じ体験です。落ち着いて自己の行動を分析して、改善した行動に切り替える。私もCBTを学んでからできるようになりました。

AKiKoさんへ
コメントをありがとうございました。私もCBTを学ぶ前は、「とらわれてしまう」ことで苦しい思いをすることが多かったと思います。バランスがうまく取れるようになったかもしれません。そんな自己の変化を見て楽しむことは、趣味に近いのかもしれないとも思ったりします:)
モモンガ さんの投稿…
つい最近まで、相手の気持ちを察することが苦手で読み間違うと悩んでいたのに、いつからか全てがスッとチカラが抜けて楽なりました。CBTの効果です。激しい言葉の暴力には、ドキドキするし動揺しますが、ある程度のところで距離を取れるようになりました。日向ぼっこする猫ちゃんのように、気ままに自分らしく過ごせるようにしていきたい。森重さんに出会えて本当に良かったです。
モモンガさんへ
コメントをありがとうございました。CBTの効果を実感していただけているとのこと、嬉しいです。時間がかかっても手に入れる価値のあるものですよね。実はどなかが特定できていないのですが、もしよろしければ月一度の講座にご参加ください。一般向けの講座ですので、なんら制約はありません。お待ちしています。

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